ラベル表示がやたらと多いのですが要するに
KB-6251EA というのが型番です。 NTC というのは
NAN TAN COMPUTER
というTAIWANの会社でキーボードOEMメ−カーのようですが詳細は知りません。
FCC ID で検索すると 04/11/1988
と出ますのでけっこう古いキーボードのようですが、古い割には小振りなデザインで、当時としては珍しいサイズではないかと思います。
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Chicony
5191と同様に
カーソルキーと上部の6個のキーとの空きスペースにコントローラーチップを配置してFUNCTION
KEY上部の無駄なスペースを排除し省スペースを実現しています。
チップ には NTC の印刷が見えます。 |
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Led 周りの部品配置 |
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基板裏面
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基板表面。
スイッチ固定用の金属プレートより基板の方が小さく出来ています。
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トップカバー付けるとギリギリまで贅肉を殺ぎ落としたデザインであることがわかります。
尚、 トップカバーに爪は使用されておらず、
基板を組込んだ底板に位置を合わせてトップカバーをあてがい、裏面から
8本のネジで止めるだけですので、分解時に誤って爪を折るなどという事故は起こりようがありません。
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スイッチはALPS白軸(旧)を採用しており、黒塗装が施された鉄板を併用していますが、鉄板そのものはそれほど厚みはなくキーボード自体の全重量もかなり軽めです。
また、プラスティック材質はあまり良いとはいえず、一部に黄変が認められます。
1988年( FCC ID認証からの推測 )といいますと モデル M
、あるい他の有名どころの大型キーボードが市場を制覇している頃ですから、スマート且つ小型軽量級という点をセ−ルスポイントにしたキーボードのように思われ、
小型軽量を実現するためであったのか筐体そのものも全体的に薄めの成型となっておりおかげで強度不足の感があります。
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画像だけではわかりづらいのですが、
筐体プラスティックに厚みが不足しておりペコペコしていて少々頼りない感じがします。
もう少し肉厚の筐体にすれば...重くなる... |
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数字キーの 「1」
が浮き上がっているのは、テキスト部分の 「1/
! 」を間違って挿したため ^^; |
筐体上下の継ぎ目あたり(プラスティックの隅の部分)に黄変有り。
少しわかりづらいかな ? |
スイッチ周りはALPSスイッチ +
鉄板ベースという、基本を押さえた構造ですので特段の問題はありません。
むしろ Omnikey
と違い、同じ白軸でキーの動きがスムーズなのはさすがと思いますが、これが
ALPS
スイッチの本来の姿なのかもしれませんね。
( 私が所有する Omnikry
は何故かいずれも引っかかりがあるのですが、
Northgate社
は質の悪いロットを大量に仕入れたのでしょうかね〜
)
溶けかかったのか、何らかの補修を試みたのか定かではありませんが
右手前のゴム足枠とその近辺の変な部分。
これ以外は特に外観上の問題はありません。
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キートップは一部の文字にかすれが認められますのでシルク印刷ではないかと思われますが正確なところは不明。
トップの肉厚は厚からず薄からずというところ。 |
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FUNCTION
KEY上の直線のライン。
よくあるデザインですが、とって付けたような気がしないでもない。 |
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LED部分の表示枠に ZEOS
のロゴがあります。 NAN TAN 社が ZEOSという会社にこのキボードを供給したのか、あるいは
ZEOS というのは NAN
TAN社のコンピューターブランド名なのかわかりません。
縁部分のグレー枠などは 5576-A01風ですが、
こちらの方が3年先輩に当たります。 |
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5576-A01
と並べてみました。
上 ; ZEOS
下 ; 5576-A01
横幅、 奥行き共に
A01より若干ですが短くなっています。
重量は言わずもがな... |
並べてみるとLED周りは むしろ DELL
SK-D100M 風ですね。
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FCC ID 検索では認証は
04/11/1988 で申請は Nan Tan Computer Co. となっています。
ラベルに製造年月を示す記載はみあたりません。 |
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Bigfoot系のドデカボディは日本の住宅環境の中ではちょっと持て余し気味になりますが、
ALPS白軸採用で省スペース設計の本キーボードは高級感といったものいは欠けますが昨今のチャラチャラした賑やかさが無いだけに普及クラスとしてはけっこう良いキーボードといえると思います....もう少し筐体にコストをかけていればな〜というのが正直な感想。
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2004.03.13 追記
下に紹介した LEO ブランドの兄弟機 は同じNANTAN社製であり、まがいものではなさそうな
OMRONスイッチ
を使用しているのでこれは許せるとしても、やはりスイッチが異なる以上別申請をするのが当然ではないかという素朴な疑問は残る。
つまりこのあたりが FOCUS 2001
と一緒で胡散臭いところである。
そこにもってきて胡散臭さが更に倍増する記事をご紹介。
先日開設された 憂鍵盤
(優 でないところが面白い。
私のとこなんかはまさしく半分以上 憂
である ) に紹介されている NECブランドの KWD-601
2種 UNIKEY製
という鍵盤は、少なくとも外観・筐体はまるで同じなのである。
いずれも 偽CHERRY という事ですが
ケース表面のロゴがあるのかないのか定かでないので
真贋
の判別をどのようにするのか教えていただきたいですが、一体TAIWAN
のキーボード事情はどうなっておるのでありましょう。
KWD-601 を調べてみるとFCC申請が 1995年
という事ですから NANTAN
のラベルを信じる限りでは KB-6251EA の
7年も後の申請という事になります。
想像たくましい推論ですが
「NANTAN社が経営難に陥り UNIKEY社がごっそり買収し、
以前の金型を使って偽スイッチを使って安価な鍵盤を製造し、NEC
のロゴを刷り込んで偽ブランド商法で販売した....」ということなのかもしれません。
尚、憂鍵盤さんの情報によればUNIKEY社はその後
CHICONY
に吸収されたという事のようです。
CHICONY KB-5191 の白MXはまさか偽物じゃないだろうな〜
。
憂鍵盤の管理人さん判別法を教えて...
以前に秋葉で大量に売られていたという事らしいですが話しの種に買っときゃよかった....と言いましてもその頃はキーボードに興味は無かったのですが.... |
LEO
ブランドの兄弟機
台湾のFORUM 「 PCDVD數位科技討論區
」 ( http://www.pcdvd.com.tw/
) で会員の chkさんにより紹介された
LEO KB-6251 です。
参照 http://forum.pcdvd.com.tw/showthread.php?postid=1075320834
Special thanks to Mr. chk and
Mr. scorpion who allowed me to use their picturers in this page.
Pic #1-#5 ; By Mr. chk.
Pic #6 ; By Mr.
scorpion
Need permission to use following pictures in any public
documents. Please let me know if you need to use them. |
Pic #1
全景 |
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盤面左上の LEO
のロゴ以外はZEOS KB6251EA
と同じ外観・デザインです |
Pic #2 側面 |
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中文刻印のキートップ ( 鍵帽
というようです )
キーそのものは 按鍵 というようです
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Pic #3 Keytop 近影 |
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カラフルですね
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Pic #4
こちらも 右のツメ足の隣にAT/XT の切り替え
( 8088 <-->80286 と記載 )が付いています |
Pic #5 底面ラベル |
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ZEOS
と比べるとわかりますが FCC ID そのものは FMA44HKB6251
で同一です。 LEO ブランドのこのモデルでは右上の MANUFACTURED BY NTC CO.
の記載が無いのと、モデルナンバーの末尾に EA
が無いのがわかります。 |
大きな違いは LEO-6251 は ALPS
スイッチではなく OMRON
製の板バネスイッチ(らしい... Mouse
Fan 参照 ) が用いられているという事です。
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Pic #6
Omron Keyswitch |
スイッチ画像は Chicony 5191
でも紹介した
scorpionさんによるものですが、氏によれば
”Switch 是 OMRON (歐姆龍) 的,這個品牌的微動開關很有名,羅技、微軟的滑鼠都有採用過,屬於高級品。”
という事です。
「Switch は OMRON (オムロン)
製で、オムロン社のスイッチはマイクロスイッチの分野ではとても有名で、ロジテック、マイクロソフト等のマウスでも採用されるなど、高級品に使われる事が多い
」
というようなことを言っておられるのではないかと思います....たぶん....
自信無いけど |
時間がとれれば scorpion
さんが追加画像を送ってくださるかもしれません。
みんなで期待しましょう ^^;
2004.03.14 追記
新たに LEO キーボードセクションを設けましたのでそちらもご覧下さい。
Nan Tan社の FCC ID FMA44HKB6251 のキーボードは上で見るように
少なくともALPSスイッチ採用のモデルとOMRONスイッチ採用の
2種類のモデルがあるわけですが、 Keyboard
に造詣の深い みやさん によれば、 Nan Tan社 に限らず
たとえばChicony社なども 同一 FCC ID で ALPS、 ALPS
コピー、 CHERRY、 SMK
等のキースイッチを採用したキーボードを製造したようです。
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