APPLE  EXTENDED KEYBOARD II

Model Number. M3501
FCC ID BCGM3501

ALPS Salmon Pink( Tactile)
Made in USA

Switch variation;
 Cream with rubber pieces ( damped tactile )
White with rubber pieces ( damped tactile )
MItsumi made ALPS clone
 

 

WIKI によれば Machintosh IIsi (1990年10月発売)に同梱された2代目の拡張キーボードとういうことのようだ。  本機の背面ラベルには  " C 1989 " という記載がありキーボード自体は Mac IIsi 以前に発売されていたのではないかと思うのだが Mac についてはあまり詳しくないので定かではない。 初代の拡張キーボード(別名サラトガ.......要するに空母サラトガ級ってことかな) はOPTIONとして別売だったようなので IIsi 開発に先行して拡張キーボードの後継機としてPINK軸採用の拡張IIが先に単品optionとして世に出て、ほどなくMac IIsi の標準キーボードとして静音加工を施したCREAM軸仕様のものが同梱されたということなののかもしれないがあくまでも憶測の域を出ません。 

ALPSピンク軸(外国のマニアはサーモンと表現するようだ)採用の本機は拡張IIの中でも最初期のバージョンと思われ、ALPS Tactile SW が初代のORANGE軸からPINK軸に移行する頃に生産されている。 EXTENDED KEYBOARD (M0115)並びに APPLE KEYBOARD (M0116) などはALPS SWの変遷と共に初期〜中期はオレンジ軸、後期はPINK軸と変っている。  拡張II(M3501)登場時 は ALPS タクタイルSW はすでにPINK軸に置き換わっているわけで最初期の拡張IIはPINK軸でスタートしその後ラバーダンパー付きのCREAM軸に、更に後期バージョンになると ダンパー付き白軸 と変っている。  もしかするとM3501のオレンジ軸というのも存在するのかもしれませんがこちらは未確認です。 
ALPS白軸というとAT互換機に多く採用されたクリック仕様が流通量が多いこともあって一般的には 「ALPS白軸=CLICK有り」 と思われがちだが、本機やSGI GRANITE の二機種にのみ消音ゴム付きのSOFT TACTILE白軸が存在する。

ALPSのタクタイル仕様はタクタイルバネの動作によって クリック音 というには小さすぎる軽微な音を発するが、むしろその音より先に発生する底つき音のほうがキートップと筺体との兼ね合いもあってよく響く傾向にあり 初代機"サラトガ"などはけっこう大きな底つき音を発生する。 筺体サイズの違いもあるのかPINK軸仕様拡張IIは初代機に比べて若干静かではあるがやはりコツコツと響く傾向にある。 翻って クリーム軸 (およびその後の白軸)は消音用ゴムの効果が絶大でやわらかい底つき音と独特の打鍵感を生み出している。  私自身は消音ゴムによる "こすれ感"に違和感を感じるほうなので PINK軸採用の初期の拡張IIのほうが好みである。 

初期の Salmon Pink軸バージョン
Switching Assembly

カラーバランスがよくないため黄色がかってみえますが switching assyは白色で短いタイプです。 今回ページ
作成のために引っ張り出したALPS版5台いずれも白色で短いタイプでした。

 

本体の分解はいたって簡単で 上下のケースを締め付けるネジは上端下部中央に1個のみ(下の画像中央のネジ)、他は嵌め合わせのみであるが加工精度が高いのでガッチリしている。 
初代機は足やチルト機構は無く盤面角度の調整は出来なかったが拡張IIでは底面上端部から一直線に高さ調整用の板がせり出してくるという凝ったデザインの盤面傾斜調整機構を有している。 分解すると厄介なのでやらない。
( 下の脚部の画像は白軸バージョンですがスイッチが違うだけで他は同じ)
盤面傾斜調整用の脚部を本体内に収納した様子 脚部を引き出した様子(ネジの先に見えるスライド式のレバーでキーボード上部の高さを調整する)

 

鉄板の突起部分が下部ケースのゴム製ホルダーに....   こういう具合に固定される。 ホルダーは合計5箇所
  このラバーホルダーも静音化に一役買っている。

 
鉄板上部は底板から立ち上がった2箇所の爪でロックされる。

つまり鉄板の取り付けにネジは使われておらず、筺体と直接接触する面は最小限に抑えられている。

 

画像の上部に見える針金のようなものは脚部の出し入れ機構のバネ。

上の方に脚部の出し入れ機構が見える。 かなり凝ったデザインである。 こういうところがAPPLEデザインなのでしょう
PCBの ALPSロゴ。

最終組み立てはともかく基板設計はALPS謹製。


なお、上下ケースにはALPSを示すものは見受けられない。
本機の背面ラベル。
別のPINK軸バージョンの背面ラベル 

San Joseの EVERGREEN VALLEY COLLEGEからはるばる津田沼経由で宮古島までたどりついた拡張IIです。



APPLE EX-II Damped Cream Stem

こちらクリーム軸。 ラバーダンパーは軸を抜き出さない
と確認できない。
接点プレートはPINK軸同様白色の短いタイプ。

ALPS CREAM軸のラベル

 

 


APPLE EX-II Damped White Key Stem  (白軸バージョン)
消音ラバー付きのSOFT TACTILE仕様の白軸。 といっても消音ラバーは軸を抜き出してみないと判別できません。     こちらちらも丈の短いタイプ

白軸機のラベル。 白軸仕様モデルはその多くが Assembled in Mexico となっている。 アメリカ製もあるようだが
Assembled in Mexico はほぼ白軸と考えて差し支えない。 

 

 

3種類の軸、ケースなどを並べてみました

PINKとCREAMは軸を除きほぼ同じ。 後発の消音白軸は上部ケーススリットが簡略化されている。 Tactile Leaf も白のみ下端部両隅に小さな突起がありケース内部での遊びを制限するようになっている。
タクタイル用Leafバネ、左から PINK、CREAM、白。  左2つが同じで後期型となる白のバネが若干異なっている
新・旧の比較。 下部中央の丸穴の有無による違いは...不明。
左右の画像では配置が上下逆になっているが右側の白軸用はケース底部にあたる下端部の両端に小さな窪み(ケースの壁側から見ると突起 )があります。 

板バネの突起の有り/無しは明確に使い分けられているのかどうかは定かではありません。
Qwerters Clinicさんの解説では分解した SGI 950829ならびに,950900のいずれも突起有りと突起無しの板ばねが混在している ということが書かれています (参考画像はいずれも丸穴有り) 。  
所有機全てを確認する勇気は..........ありません。


 

初代拡張キーボード同様 本機も筺体のプラスチックが経年変化による黄変が激しく、中古品でまともな白色の躯体を見るのはまれである。 スペースバーは筺体と同様に激しく黄変するがスペースバー以外のキートップは材質が異なりそれらのキーだけは灰白色で焼けがない、というチグハグな様相を呈することになる。

拡張初代機ならびに本機はフルサイズのキーボードの中でもデスク上の占有面積がいっそう広いので底つき音とうまく折り合っていけるのであれば先代のスペースセイバー版 APPLE KEYBOARD M0116 のほうがよいのかもしれません。 拡張IIの形状が好みだけれどゴムの感触になじめないという人は頑張ってPINK軸仕様を探しましょう。 
手軽なところでは上質でいて入手が容易なオレンジ軸に入れ替えるという手もあります。

2013. 02. 04

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