ZKB  Green Tree Logo   
Zenith Data Systems
 
Model No. Unkown
FCC ID : IFO-557KBD17 
 


MFD DATE   Sept. 1990
MADE IN U.S.A.

 


ZKB-2 のいうなれば後期型というのでしょうか。  FCC ID では申請は Packard Bell NEC となっています。 現在のPackrd Bell NEC は1996設立でこの記事によれば 「'96年7月に中国、日本を除く海外のパソコン事業をパッカードベル社、仏Bull社の子会社であるZenith Data Systems社と統合し設立した会社」という事のようです、それ以前に NEC が Packard Bell に資金援助する形で 既に Packard Bell NEC としてやっていたようなそうでなかったような....。 1990年には ZENITH社 はコンピューター部門である ZENITH Data Systems を仏BULL社に売却しており、この時点で既に Packard Bell と何がしかの資本関係があったのかもしれません。
そうでもなければそれまで ZENITH Data Systems としてキーボードを製造していた会社が唐突に ほぼ同じようなデザインで別会社に外注するようなこともないでしょう。

 
ある意味ではかなり面白いのですが ZKB-2の後継機 としてみた場合は少し物足りない感じもします。 
Model No. らしきものが見当たらず 正面からの形状はZKB-2とそっくりですが 底板はZKB-2と異なり鉄板ではなく プラスチックです。 ボディ並びに基盤は ALPS による製造のようです。

 スイッチは全て黄色軸リニアが用いられており、基盤は薄いクリーム色。
スペースバーは左のサポートにコイルバネが併用されていますが撮影時にセットし忘れました

 

プラ製の底板
同 内側
ZENITH P/N と並び ALPS P/Nが刻まれている

基盤上のALPSの文字

側面デザイン、ケーブル引出しなどは ZKB-2 とそっくり



ロゴは旧製品と異なり一体成型の枠に刷り込まれています。 この部分はZKB-2と異なり取り外しはできません。

 

スイッチは ALPS 黄色軸のノンクリックタイプ。  左上に見えるのは AT/XT 切り替えスイッチで底板に設けられたアクセス窓から切り替えます。

ZKB-2と異なり LED組み込みの Lock SW も黄色軸です。

緑軸もそうですが一部のものには上部ケースの接点側にALPSロゴがあります。 たまたまこのモデルも全てロゴ入りの黄軸でした。
画像をクリックするとALPSロゴが確認できます。 

ALPSロゴは白接点ASSYに代わった頃からではないかと
考えています。

スペースバースイッチのみ灰色軸

バネは他のスイッチより一巻少なく長さはやや短めで ( たぶん製造誤差 ) 結果として強めのバネ圧となっています。 スイイチ部は一般的な透明感のある乳白色のもの。

黄軸スイッチは当初 IBM 5556 4型キーボードで紹介したコスレ感の強い緑軸 にやや似た感触 でしたが、軸そのものの型は 5556用4773718でみられたコスレまくりの緑軸と異なっているらしく、単に乾式潤滑剤のコーティングが効果を失っただけでのようです。  スムースエイドイで処理したところZKB-2同様の滑らかさを取り戻しました。

キートップは ZKB-2 と大きく異なり、浸透印刷に変わっていると共に当然のことながら ALPSらしいキートップとなっていて ZKB-2 のツルリンお肌と下2列の側面の絶妙な曲面処理はみられず  旧ロゴ DELL のALPS版とほぼ同じです。

上: ZKB-2
下: 本機 

上面4隅が DELL AT-101同様丸みを帯びています。

本機

 DELL AT101 P/N43197


上下ボディの組つけはZKB-2鉄製底板がプラ製に変わっているので ZKB-2 とは当然異なり、 トップカバーがZKB-2風であるため AT-101系とも異なります。  


FCC の登録は 1990年 4月6日 となっています。

文字がかすれていますが
FCC ID は IFO-557KBD17  

上下パネル刻印は
1990、8/13

 

全体としてはプラスとマイナスが入り混じった 「妙な」ZKB-2 というところ。優秀なスイッチを使ってまともに組み上げた優等生的キーボードに仕上がってはいるのですが、 ZKB-2 を超えることはできなかった、というのが私の正直な感想です。  鉄板の底板がプラスチックに変わったことはキーボード性能に圧倒的な差を及ぼすものではないとしても、なんとなくコストダウンという感は否めません。 ZKB-2 の書きなぐったような ZENITH のロゴのレリーフ状の金色のロゴも太ゴシックの刷り込みに変わった点もややチープに感じてしまいます。  
某サイトのオーナーさんに「 本物以上の偽物は無い 」 という事を教わりましたが、   ZKB-2 を模倣したという点において ALPS が偽物を造った という事になるわけで....ただし同じZENITH ブランドですからほんとの 偽物 ってわけでもないところがややこしい

 


Packard Bell NEC 社について
ASCII24 1997 12.25 の記事 

同 1999 02.23 の記事

 http://www.pbnec.co.jp/  これはもう存在しないみたい 

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