NMB RT101+ WL 
注 : これは正式なモデル名ではありません

ベースモデル
NMB RT101+ 
FCC ID  AQ6RT101-LC (認証日  09/07/1990)
Model No. RT101+

 

むむむ.....チョット変?!.... と、思ったあなたは正しい。  RT101+ WL というモデルは存在しない。

実は通常の RT101+ ( AQ6RT101-LC ) の黒軸クリックスイッチを  N-97 KANA で使われている白軸リニアに換装したリニアタイプのカスタムモデル、といのがその正体。
元の黒軸からクリック用の白いパーツを取ってしまえば リニアになるのだが、たまたま鉄板の状態が悪く、加えて一部のキートップが欠落していたためパーツ取りになっていた -LC の鉄板を補修し、そのままでは使えないN-97 KANA から新品のスイッチをキートップを含めて移植して  WL すなわち White-Linear をデッチ挙げた寄せ集めキーボードです。

注;  N-97 KANA も リマップツールを利用すれば Windows環境で使えるとのことですが、 キーボードを頻繁に取り替える環境では使いこなしが難しいために 新品の白軸リニアを無駄に寝かせておくより -LC で再生してやろうと思った次第です。

 

N97 KANAから移植したリニアタイプの白軸スイッチ

スイッチ自体は黒軸と変らないと思うが、軸の材質が多少異なるのかもしれない。
クリックタイプはほぼ黒軸だが、このスイッチにクリックパーツ用の溝があることからすると白軸のクリックモデルも存在すると思われる。

尚、英語版の N-97 のほうは クリック溝無しのリニア専用軸が
用いられているようですが、 こちらは クリック溝有りのものが流用されています。

N-97 英語版は 鍵盤午訪斎サイト NCD N-97を参照ください。

 

 テキストキーは N97-KANA を代用。

 Ctrl も無かったので 無変換、 変換 キーを代用した。
 

 他にも N97-KANA のキーを流用している。

 

 一見  RT101+ ( LC ) となんら変るところは無い。

 実は LED枠の表示ラベルは穴が開いていたので、 BTC
 53シリーズのものを流用している。 

スイッチが白軸に置き換わったこと とテキストキーがN97-KANA のひらがな付きキートップに変更されていること除けば RT82xx 系列のリニア版 としてごく普通のキーボードです。  が、入手時からキーが一部歯抜け状態で一部の機能キーが欠けていたために N97-KANAのキーを流用しています。 色相が不揃いであったり 左右Ctrl が 変換、 無変換 になっているなど怪しいキーボードに仕上がりました。
不足する4個のスイッチは 黒軸から クリックパーツを抜いて [ F1]、 [ Print Scrn ]、 [ Scroll Lock ]、[ Pause ] に充てています。

感触は 未使用スイッチであることが影響しているのかスム−スそのもの。  黒軸からクリックパーツを抜き取った方は底突き音がやけに明快で擦れ感もある。 バネが異なるのかもしれない...と思って長さを計ってみた

 上 ; 白軸リニア     実測 16.4mm
 下 ; 黒軸クリック   実測 17.6mm 

  1.2mm   の差があるが製造誤差かもしれない。
  表面処理が異なるように見えるのは未使用品とUSEDの
  違いなのかもしれない。

  巻き数は同じに見える。

打鍵感が異なる理由は定かではないが、少なくとも 白軸の方は未使用品で使い込みによる磨耗がないだけスムースなのかもしれない。


こちらが本来の RT101+ AQ6RT101-LC
 FCCID; AQ6RT101-LC 認証日 09/07/1990
 Model No.; RT101+ ( なぜか RT と 101 の間の "-" が抜けている) 
  黒軸クリックスイッチ + 青軸(スペースバーのみ) 
  製造者名; NMB TECHNOLOGIES INC. HI-TEK KEYBOARD DIVISION
  基板の製造者名表記; 上に同じ

    以下は所有する 1991年6月以降製造の -LC をベースにしている。 初期ロット品の細部が本品と異なる可能性もある。
先代と思われる AQ6ZRT-725Mで確立されたデザインをベースにメインとコントロールロジック部に分かれていた基板を1枚に集約し、中型キーの2段型意匠をシンプルな形状に置き換えたモデルといえます。  上下のケースは725Mをそのまま流用しておりサブ基板を固定する爪もそのまま残っています。 先代にあった AT <-> PC 切り替えスイッチ用の穴は塞がれています。 LCの "L" が意味するところは定かではありません。 
黒軸のクリックタイプスイッチが用いられています。
CTRL、ALTなどの中型キーはそれまでの凸凹のある2段形状から一般的な形に変更されています。

先代の725Mはロジック部が分離されていて下部ケースに爪で固定されているが、同じモルドで上下ケースが作られている。 要するにケースは先代で完成したものをそのまま用いている。

FCCID認証日ベースでは1年後の認証となるAQ6ZRT-72511というモデルがありそちらの方は路線が異なるようで725M同様2分割基板、 且つ AT <--> PC切り替えスイッチ有り、加えて中型キーは段差付きの旧いタイプとなっています。 当時はまだ XT( IBM The PC)との互換を求める需要があったという事なのかもしれません。
後期モデルとなる OAKZ15、87xx を除く 8xxx系  は LC直系という事になるのではないかと思われます。

本来のLCで用いられているのはこちらの黒軸クリックスイッチ

 

 

同じスイッチを反対側(クリックパーツ側)から
スペースキーのみ軸色はブルーで長いバネが用いられています

中型キーのスタビライザー

アルプススイッチと異なりスタビライザーバーはキートップから分離していますのでキートップの取り外し・取り付け共にアルプスに比べて容易です。
但しキートップの外しはアルプスなどと違い上方向にまっすぐ引き抜いてはいけません(NMBトップページを参照)。

スイッチの下部ケースでスタビライザーバーを押さえ込む構造なので原則としてハンダを吸い取ってスイッチを基板から取り外さないとスタビライーザーを外すことは出来ません。

こちらは スペースバー用のスタビライザー

スペースバーはアルプススイッチなどと同形式で取り付けられています。 スタビライザーバーはプレート内部に固定されているのでスペースバーをスイッチから取り外す前にスペースバー両サイドに設置されたガイドから外しておく必要があります。  スペースバーを無理に引き抜こうとすると軸ごと抜けてしまいコイルスプリングを飛ばしてしまうか最悪の場合は合掌接点部を痛めてしまいかねないので注意が必要です。

 

ENTER KEYもこの機種から取り付け方法が変更されTEXT KEYの2列中間位置に移動されています。

それに伴い スイッチの配置も横置きに変っています。

LCモデルに「+」抜きのRT101があるかどうかわかりませんが、少なくとも本機では逆L字ENTER KEY専用のプレート/基板となっていルことがわかります。 従来のやや心もとないスタビライザーに比べて上下方向に均一な押下が可能になっています。 但しキートップの取り外しはほんの少し難しくなりました。 

可もなく不可もなくごくごくあっさりとした印字。  Ctrl, Alt, Shift 等のキーは凹凸のないシンプルなデザイン
   

メカニカルのNMB 101 keyboard のモデル名は RT-101 が一般的ですが  
 LC モデルは "-"(ハイフン)抜きの RT101+ となっています。

 

 

Uploaded 2005.05.07
Last Update 2013.12.30 
表題の RT101+ WL を実在のモデルと誤解されることがないよう書き改めた。 同時に本来の RT101+(AQ6RT101-LC)
                 についての情報を追加。

 

 

 


     

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