SAGEM
Keyboard
CHERRY OLD Switch. M7x ( maybe )
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台湾の友人から CHERRY MX
の原型スイッチをいただきましたので紹介します。
一部画像は CHENS さん、ならびに LOZBさんによるものです。
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NEC 88
スイッチ同様軸先端が傾斜しておりキートップと合わさって盤面傾斜を得るようになっています。
黒軸 CHERRY 、 で、当然リニア
状態は見てわかる通り、雨水に混じった埃・ゴミなどで軸動作もガサガサ
ゴソゴソしています。
追記 2013 0209
その後入手した Cherryの74年版カタログに本品によく似た形状のものが M6x という製品番号で記載されておりそちらは平軸となっています。 本品はその他の形状もカタログ記載の
M6x
から若干進化した感がありますので、本品は M7x ということになるのではないかと思います。
尚、M6xの記載では直立軸と10度傾斜軸がシリーズとして枝番でまとめられています。 と言うことは本品にも直立軸のバージョンがあったのではないかと思われます。 |
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CHERRY ロゴは現行 MX
の盛り上がったタイプと逆で 陥没したタイプ
となっています。
プラスティク成型用語の正しい呼称はわかりません。 |
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側面
金属フレームマウントのロック用のツメが両サイドにあります。
このスイッチは基板直付け用ではありません。 |
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軸先端
左; 本品、 右; 現行MX/茶軸
軸先端の形状は現行CHERRY MX とは異なります。
根元部分も現行品より若干小さく、キートップは両者で流用はできません。
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開けてみましょう
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4隅の丸い突起、あるいは
やや大きめの2個の突起がリベットを兼ねているのかと思ったのですが、、、、、
接続端子と対称位置にあるスタガーの大きな丸部分は
ダブルアクションタイプの端子が配置される部分のようであり 4隅の突起は基板セット時のゲタとなるものでした。
ダブルアクションタイプ:
2回路開閉のダブルアクションタイプがM6xのカタログに載っていますので本モデルも同様にダブルアクション版が存在すると思われます。 |
結局
上下ケースは底板部分の切れ込みあたりで接着あるいはレーザーで融着処理されているだけで、分解、組み立て、再利用というメンテナンス性は考慮されていないタイプです。
低部の切れ込みに添って
鋭利なカッターナイフで融着部を大きなダメージを与えないように上下を切り離しました。 |
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直立している接点部は固定で、外側の接点部が軸側面に設けられ、STAR
WARS帝国軍の戦闘機のウイングレットのような台形の翼で押されて接点が押し広げられて常時オフ(つまりノーマル状態で接点部分を押し広げている)となります。
軸の押し下げで翼が下がり外側接点の十字状の羽がリリースされて接点がONになります。
構造的には現在の MXスイッチと同じです。
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GOLD かどうかはわかりませんが、
十字のクロスポイント コンタク です。
上が固定側 で下が可動接点側。
可動接点の左右に突き出た部分が軸の翼で押し広げられる。
前後の接点ブレードを抜き出して磨いた後に撮影したものです。
接点が本物のGOLDだともったいないので軽く拭くだけにしました。
(その後 M6xのカタログにより GOLD CROSS POINTであることが判明しました。)
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軸中央の十字部分が上下動に伴いケース枠と擦れます。
スライドガイドはケー上ケース下部にも設けられており、軸の翼下部には小さなレールが設けられています。
軸部分の接合面が大きくトップ画像でもおわかりのように軸部分がダメージを受けやすい構造のように思われます。
キートップとの噛み合い軸が傾斜しているのも力の係り具合がスライド部によろしくないように思えますがこういう形式は古典的なスイッチではけっこう使われて輪いたようです。
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付録
キーボードそのものは SAGEM
という文字が基板に見られるだけで素性は不明です。
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全体像 |
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軸色は 黒、 白、青
とゴチャ混ぜです。 茶軸はなさそうですね
分解;したスイッチ同様
すべてリニアであろうと思います。 |
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残念なことにかように悲惨な状態のようです。 |
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素性を示すのは基盤上の
SAGEM という記載のみ |
2005. 02.06
Minor modification 2013. 02.09
Dito 2013. 02.17
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