NEC Switch

PC-9801 Mechanical Switches
.

素性が定かではありませんがここでは一応 「NEC スイッチ」 とします。
PC-9801キーボード全般については nkmm the metal サイトを参照させていただいております。
また随所で画像などもリンクさせていただいております。  
nkmm the metalサイトオーナー様にまずは御礼申し上げます。

関連リンクはセクション後段にまとめてました。

2004.03.28 書きかけなるもとりあえず公開。朝礼暮改で修正しよう

 

PTOS用と思われる リニアタイプの変形角軸は こちら

 


PC-8801ではALPS青軸スイッチを採用した機種がありますが、後に続いたPC-9801のスイッチはNECロゴの入った楕円軸のスイッチに変更されています。 PC9801用鍵盤は大きく分けると 前期-中期-後期に区分されるようで 9801Vあたりまでが「前期」に分類され、 9801Rが中期鍵盤を代表するようです。 (詳しくは nkmm the metal サイトを参照願います )
 

これらは全て同じスイッチかというとそういうわけでもないようで、手元に集まったコンガリ日焼けのPC-98鍵盤を確認したところ、前期には 黒軸、 白軸(透明感のあるもの)、そしていわゆる白軸 があるようです。 中期の 9801R になるとほぼクリームとなるようですが、私自身が見たのは2台きりですので定かではありません。


I. スイッチの種類

1. 黒軸スイッチ
右肩に NEC PC-9801 の表記の鍵盤で採用されています。
このスイッチは他のスイッチと キ−トップ接合部の形状が異なっており、 キートップスの流用は出来ません。 
また、軸そのものも接点と反対側 の突起( 軸上下動をサポート)の形状が他の軸と若干異なります。  他の軸より接触面積が大きく、そのためか埃には弱いものと考えられます。  入手した鍵盤はカサつきがひどく ALPS角軸のように簡単に潤滑剤処理が出来る構造でもないため保管用レストアは諦めました。

 軸内部のキートップ受けの形状に注目

 

後ほど比較しますが画像の突起部分( スイッチの反対側にあたります )の形状がが後期のものと異なり
ます。 

 

 

スライダに刺さる部分は太い十字状です。

保存状態の良くないものは噛み付きがきつく膠着気味になっており、無理に引き抜くと軸もろとも薄い押さえカバーをつき破って抜けてしまいます。
画像は省略しますが キートップ表がわはやや角が目立ちます。

盤面のロゴ
 

スイッチ取り付け鉄板状の 1984年 8月付けの検品シール。

鍵盤本体の画像は こちら をどうぞ ( nkmm the metal サイトのリンク画像です。 キートップは若干焼けているようですがかように綺麗な 個体 もまだあるのですね。   )

 


1.白軸 (透明感有り)スイッチ
右肩のロゴが NEC PC-9801V となったもので Vシーズに添付されたもののようです。 以降の白軸、クリーム軸 とほぼ同じと思われますが、なぜかこの色のスイッチは押し込み時に軽く 「チッ」 と鳴るものが多いようです。  スイッチによっては軽くどころではなく明確なクリック音が出るものもあったりします。
キートップ受けの先端は凹みがありません。

 キートップ受けの先端がフラットで凹みがありません。

左: 黒軸用
右: 白軸用

ほぼ同一ですが スイッチ側( 画像では下の方)の開口部近辺の形状が若干異なります。 

 

盤面のロゴ

 

スイッチ取り付け鉄板のラベル

本体画像は こちら をどうぞ ( nkmm the metal サイトのリンク画像です )
但し 当画像の 9801V が透明感有り白軸かどうかは定かではありません。
尚、当方が解体した 9801V は ストレートタイプのコネクタで L 字タイプではありません.

このスイッチはバネがやや軽めでなかなか良いと思いますが、次の白と比べると若干ザワつきを感じます。  鳴くキーが多いと書きましたがもしかするとこの「鳴き」も関係しているのかもしれません。  チャーミングともいえなくは無いのですが言い様によっては「軽い」ともいえます。  事実バネそのものも 3. より軽めになっています。 キートップは洗浄中に付き取り付けた後改めて確認してみます。

 


3.白軸スイッチ
盤面右肩のロゴは上記 2. 同様 NEC PC-9801V となっています。内部の鉄板には 型番等を示すシール、あるいは検品シールはありませんでした。 98Vシーズに添付されたもののようです。  2. とどちらが古いのか定かではありません。
軸の材質はクリーム軸とほぼ同じと思われ軸色が違うだけのようにも見えますが、細かく調べてみると軸内部のキートップ受けの先端に凹みがある点がクリーム軸と異なります。 キートップそのものは 2 , 3, 4, で流用が可能です。 

キートップ受けの先端に凹みがあります。 埃で擦れてスライダが汚れてます。 ここまで汚れると軸を押し込んだ時の感触はカスレ感を通り越してゴロゴロした感じです。  ああ、もったいない....

軸色は単体でみると クリームのように見えますが、次の9801R のクリームと並べると明らかに異なります。   

 

白軸 透明感 有り と 無し の軸比較です。  材質も違うように思われます。キートップ受けの形状も異なりますから、「型」そのものが異なるのでしょう。

 

盤面のロゴと外形 (上記 2.と変わりません )

 


4. クリーム軸スイッチ
PC-9801 R ロゴはほぼこのタイプではないかと思われます。
スライダ内部のキ−トップ受け先端は凹みが無く平坦になっていて 2.の透明感有り白軸と同じ形状です。
たまたまかもしれませんが、これまで触れた R用鍵盤はカサツキが無いものが多かったように思います。 上記 2 、3 と大きな構造上の違いが有るようには見えませんので、まさしく  "たまたま" であり、いずれも保存状態がそこそこ良かったのでしょう。

こちらが オンボード状態の9801R のクリーム軸です。  3. の白軸を比較のために並べました。  3.の白軸と異なりキートップ受けの先端部が 2.の透明感有り白軸と同じ形状で平坦になっています。

 


5. LOCK付きスイッチ
接点と反対側にロック機構が組み込まれています。
構造は以外と単純でL字状のピンが軸に設けられたV型のストッパーに引っかかるようになっています。 ロックされた状態で更に押し込むとL字状のピンが軸の斜めのガイドに沿って右側に寄りそのまま右壁をつたうことにより V字の溝を逸れてロックされずに軸が戻ります。  

以下の画像は 2. の「透明感有り白」 のロックつきスイッチです。

 

ケース内部の造り
左: ロック無し
右: ロック有り

スライドサポートの枠が省かれこの部分にロック機構のプレートが入ります。
水色クリックタイプと同じ形状ではないかと思われます。

 

コイルスプリング

上: ロック無し
下: ロック有り

スプリングは ロック有り/無し共に同じ物のようです。

ロック用プレートのスライダ側
ロック用の黒いピンが見えます。
中央の黒いのはグリス

 ロック用プレート外側
板バネが取り付けられており、反対側のピンにテンションを与えてスライダのガイドに軽く押し付けています。

スライダのロック用ガイド 赤線が最初の押し込みでのピンの動き。
黒がリリース時の動き。



6. STOP キー 他
STOPキーはかなり強めのバネが仕込まれており、スイッチそのものを間違えることが無いようケースカバーは黄色 ( 機種によっては 空色のスライダ )の物が用いられています。
また [¥]、[スペース]、[改行]、[Shift] 、上下カーソル、 [NFER]、 [XFER] の各キーは他のキーより若干強めのバネに変更されており、こちらは白いカバーで区別されています。


II. 軸の比較

改めて簡単な比較画像で改めてみてみましょう。
右端は一見クリ−ムに見えますが上述の通り 「白 」です。

中央の「透明感有り白」は間違えてロック付
きを並べてしまいました。

 

 軸接点側からの画像です 

スライダサポート突起の新旧の違いです。
黒(旧)は縦長の面で枠の壁と接触しますが、新タイプ (2種類の白 とたぶんクリームも同じ ) は突起が三角形に成型されており頂上の横一線で枠壁と接触します。
ロータリエンジンのトンガリ部分みたいなもんですね。

 

 

これはやはり「白」と「クリーム」でしょう。

まさか9801Rの方が経年による変色という事はありえない
と思います。 

 

後 左 : 私が「透明感有り白」 と呼ぶもの
後 右 : 白

手前     : 9801R のクリーム

エッジがボケてますが キートップ受けの違いがなんとか
判別できます。

左が新しいタイプ。  上記 2.3.4 で流用可能ですが 4.の 9801R は 2. 3 とTOP表面のイメージがかなり異なるので流用というより 「代用」 とい右方が正しい。

 

左   :  黒軸用
中央:  透明感有り白軸用
右   :  白軸用

黒軸用は他の2種と両端の処理が異なります。
新しいと思われる 3. の白軸用は隣の透明感有り白軸用と
長さは同じですが巻き数が2巻き少なくなっています。

 


III.  Switch アッセンブリー

ついでに接点部 ( Switch Aassy )も見てみましょう。 
9801R のクリームは未チェックですがほかの3種は目視した限りではスイッチアセンブリに違いはないように見えます。 ここでは 黒軸スイッチのアッセンブリを分解して構造を確認します。

スイッチ側の上部プレート(プラスチック焼きリベットの間隔が狭い方)は基盤取り付けピンまで一体で造られていますので、リベットを切り取って隙間かからこじり取ろうとするとスイッチが壊れます。 基盤裏でハンダを吸い取ってユニットごと取り外した上で分解します。

 軸側                                                 ケース壁側

軸通常位置では 軸下端の四角枠の突起が  SW ASSY プレートバネ中央の突起を押しその突起の反対側が右画像の T字状 プレート中央を押す事により T字状プレート両端突起が接する接点を切り離しています。
右画像でいうと   左足(ピン)はT字プレートに繋がっており、 右足(ピン)は上に直進し上部カバー内部を通って T字プレート突起に当たる部分の接点に繋がります。

接点構造確認のため三枚おろしにしてみましょう 。

 

スライダ突起と接する板バネを外したところ。

板バネ中央の切り込みの先端が T字接点中央の突起を
押すことにより接点が離れる。

 

更にプラスチックの囲いをカッターナイフで切り取ると
左画像のようになる。

左足は作業途中で折れてしまいました。

 

まともなも SW ASSY と 解体済ASSY の TWO SHOT
 



最近ではまともな状態で保管された98キーボードは少ないようです。 初期のものと思われる 1. の黒軸はキートップ嵌合部が固めのようで、キートップを引き抜く時に軸もろとも抜けてしまい、劣化したカバー部分を壊してしまうことがあります。 ガイド側ならまだ修復が可能ですが、スイッチ側カバーには、内部に接点から基盤取り付けピンに繋がる細い金属が入っていますので致命的です。 黒軸タイプの場合はキートップの洗浄などは考えない方がよいのかもしれません。 キートップ毎 2, 3, 4, のタイプのスイッチと入れ替える事になりかねません。 また、1 のキーボードはスライダガイド部分の埃による劣化が他より目立つのではないかと思われます。

2. の透明感のある 白軸が構造的にはほぼ 3. 4. と同じであると思われるにもかかわらず 「鳴く」 理由は定かではありません。 音は明らかに接点の突起で発生しており、鳴きが明確なものを選別してそれの接点アッセンブリをまるで音の出ない 3.のスイッチに移植してみたところちゃんと  "チッ"がでました。  接点部のバネの角度が両者で微妙に異なるのかもしれません。 軸そのものの材質は異なるようですが接点を押す突起周りの造りは同じです。

保管状態のよい 9801V キーボードが欲しい。 


番外 AT機用の 水色軸

PC-9801用のスイッチはいずれも ノンクリック・リニアタイプですが、 AT互換機用キーボードでは NEC APC-HA410EA/ HA412で同系統の水色軸/クリックタイプが採用されています。  この 水色軸スイッチではスライダガイド部分の枠が取り払われ替わりにタクタイル・クリック用のバネが仕込まれています。   このスイッチの採用機種は1本しか所有しておらず分解するわけにはまいりませんので  Mouse Fanサイトでご確認ください。 このクリックタイプはALPSクリックとは随分感触が異なり軽いクリック音は秀逸です。 



番外 2  古い 8801キーボードの スイッチ 

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8801キーボードはすべてALPS 青軸なのかと思って某オークションで購入したが届いてびっくり。  青軸 には違いないけど少なくとも一般的な  ALPS  では無い。 ケース上面に NEC のロゴはありません。 (  が、 ケース底面に NEC のロゴがありました 2004.03.29 ) 

たぶんNECのスイッチなんだろうと思うのですが何だか恐ろしくて私にしては珍しく未だに裏カバーのネジを外していない。   軸先端は変形十字。
タッチはかなり強め。   スイッチの流用もできないので今のところ実用性 ゼロ 。  

このスイッチの詳細については PC-8801セクション をご覧下さい。

 

  


お役立ちリンク

コンバーター
Object Keyboard converter  http://www.object.co.jp/nnn/kcv/index.html
孫の手本舗  GKA-98AT  http://www.tsp.ne.jp/~sawada/mago/c_gka98at.htm


PC-9801キーボードリンク

 

軸ならやっぱり mousefan でしょう ( メニュー下の 軸 から入る )
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