IBM   Model M   Quiet Touch

P/N 71G4644
Date 10/9/95
Manufactured by Lexmark for IBM 

 

これもまた見た目にはごく普通のモデル M である。


ブルーロゴで、排水溝、排水路があって、 カールしたメキシカンケーブルが直付けで...キートップは分離式ではない。  そしてキーを取り外して中をみる前に既にキーを叩いてみたあなたはよからぬ予想で心臓バッコンバッコンである。  キーを抜くとああ...そこには見慣れたバックリングのスプリングは無い。

代わってプランジャーから垣間見える基盤上のスイッチ部分には.....

 ゴム の突起が鎮座している。

そう これは スプリングを 弦巻バネのバックリングスプリングシステムからラバーカップに置き換えた ラバー + メンブレン構造のキーボードなのだ。 
1995年というと PS/2 生産終了が既にアナウンスされ、IBMのラインアップは 企業向けの IBM PC とコンシューマー向けの Aptiva に移っていた頃である。 それ以前から廉価版としての PS/1向けにBuckling の廉価版 M2 やそれのラバー版あるいは PS/2E用の Space Saver Keyboard ラバータイプの M4 なんて のが既に投入されており、PS/2 の市場撤退 ( 次世代バスを巡る互換機陣営との競争での敗北 =市場を支える圧倒的多数のユーザーに選択してもらえなかったという事。 それはIBMの戦略ミスでもあったが遅かれ早かれそうなる運命ではあったと思う  ) と共に IBM キーボードの崩壊も既に始まっていたわけで、 PS/2 系譜という意味では MCA版の RS6000 シリーズが企業マーケット、プロユースでかろうじて生き残っていた頃である。  

外見は Heavy Duty のModel M そのもので、名称もしっかり Model M を謳っている。  が、そこには我々が知る Model M の Mたる要素は形以外にはなにも無い。  スッゲー断言調でこのキーボードが好きな方には申し訳ないが、ラバー方式の 静穏タイプキーボード を求めるのなら、同時代であればむしろ Maxi Switch あたりの方が圧倒的に優れている。 現行製品であれば NMB 6500系 か Keytronic の製品がよい。 外形が寸分違わぬ Model M であるからキー機構部分の寸法その他は当然Model M と同等の制約がある。 その中でラバー式スプリングに変更しているのだから 設計段階からラバー/メンブレン を基本に据えて設計された良質ラバー系に敵うわけが無いと私は思う。  
ラバーの感触は B01 に似通っているがゴムの ポッコン感がやや強く、バックリングのクリック時の感触をゴムの "ポッコン" により音無しで演出しているといえば聞こえはいいが、どう頑張ってもゴムで本物を越えることはできない。  形だけでもモデル M というニーズがあるのかどうか知らないが、言ってしまえば 「本家が造った 模造品 」に思えて仕方がない。

 

Lexmark分社後に一般的な ブルーロゴ

排水口も備える

ケーブルは直出しでメキシカンタイプと呼ばれる平ぺったいもの

底面から見てもごく普通。

ところが...

キートップは2ピース構造ではなくバックリングのバネを収める鞘部分がそのままラバーの突起を押し込む軸になっている。
そしてプランジャーの奥は先に見た通り...何ならもう一度

 

71G〜 のモデルをみたらよほどのことが無い限り避けて通ったほうが懸命でしょう。 外観だけでは判別が不可能なのでバックリングの M を求めるのであれば P/N に十分注意しましょう。  ちなみに私の場合は他のキーボードが目当てでロットで売りに出されていたものを購入したのですが、 実を言うと届くまでは ブルーロゴのLexmark初期型 のBucklingタイプだと思ってました。


というわけでこのLABELには一応 注意しましょう ^^ 

 



スペースバーが押したっきり戻らない

入手品はスペースバー 周りに不具合があり、 使用頻度は非常に少なくいわゆる極上美品の類だが、スペースバーを一度押すとそれっきり戻ってこない。  バーを通常位置に押し戻すだけの力が不足していてキーは底に張り付いたままである。   この不具合は手製スプリングを追加することでとりあえず解消したのですが、 後日 正規の状態では 中央のプランジャーにコイルバネが仕込まれておりラバーの復元力をアシストするようになっているという事が判明しました 。
この部分はベースパネルに亜種が存在するようで、たまたま入手したものは中央プランジャーの両側に用途不明の楕円状のポストがペースパネルに設けられておりこのポストの外周りにバネを仕込んだのだが、仮に ポスト無しのものであった場合には中央プランジャにピッタリサイズのバネを素人細工で造ることは困難なので煙突ポスト付きの品で合ったことは不幸中の幸いあったと思います。  ( と思っていたのですが 5.5mm径の芯棒で巻いた出来上がり径    mmのバネをうまく 中央プランジャ周りに収めることも出来ました。 )

入手したモデルのスペースバー周り。

最初にトライしたプランジャー内のラバーの上に小さなスプリングを置いた状態。  スプリングはガラクタの中から適当なサイズのものを広げてかつ長さを適当に調整した。


その後、ラバーシートの上に直接スプリングを置くとラバーを痛めかねないと思い、前述のポスト状のものに長めのバネを仕込みました ( SPARCさんの 5576-B01 のリニア化記事を参考にスプリングを自作する事ができることを知った後で試作 )。

 

こちらは正規品のスペースバー下の状態 と正規のバネ。

正規品の短いスプリング。  


入手品と異なり 中央プランジャ ー両側に煙突状のポストがないことがわかる。  尚、 私のラバータイプの煙突状のポスト というのは バックリングタイプのM のプレートにも存在し、本来の用途はわからない。 もしかすると バックリングタイプの M でも両タイプがあるのかもしれませんが全部調べるのもかったるいので未調査。

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