NEOTEC
MCK-89S
FCC ID;
N/A
Simplified ALPS/Click & Tactile
Manufactured by ORTEK
Made in Taiwan, R. O.C
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Part I
Ortek製の日本語ミニキーボード
MCK-89S で、秋葉原のキーボードショップ NEOTEC
ブランド です。
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こういうお遊びも面白いのではないかと..... |
新品でメカニカルでそこそこお安くとなると、簡易ALPSスイッチの
FILCO 製品( FKB-89J
)がありますが、この NEOTECブランド品も供給元は同じ
ORTEK です 。 そして 此方の方が断然 お買い得!
ミニキーボードでALPSメカニカルは選択肢が限られますので、市場にあるうちにと思い今年の一月に
同SHOPで 英語版 MCK-84(ORTEKブランド)と NEOTEC版 MCK-89S
を購入し、日本語版はグニュグニュのメンブレン/ラバーを使用していた知人へのプレゼントにしました。
冒頭に書いたようにこのキーボードは簡易ALPSスイッチを採用しており、ALPSスイッチキーボードの基本に従いスイッチは鋼板にマウントされておりそこそこ剛性感もあります。
新品で入手できるキーボードとしてはコストパフォーマンスを考慮すると数少ない良品のひとつだと思いますが、
簡易スイッチは やはり 「簡易」であり
(といっても今時 「簡易」でないALPSスイッチ
なんて無いと思いますが )、
軸動作に硬さがあり、打鍵感・音等
いずれも本来のALPSスイッチの持つ滑らかさとか心地良いクリック・タクタイル感という面では若干
劣ることは否めません。
いずれスイッチを入れ替えて....と考えていたのですが、先日
NEOTECさんのH./Pを見ましたところ、 本機のバーゲン告知がでているではありませんか。確か以前は
\5.000 超だったと思いますが、ニャント \3,980
でセール中ということです (2004. 08.15 現在 )。 早速
自分用に本機 MCK-89S を購入いたしました。
帰宅後 即 分解開始 ! |
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ネジを8つ外して、
トップカバーのFUNCTIONキー下にある ツメ
3箇所を解除して....
内部はこの通り |
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特に取り立ててどうのこうのというものでもなく、ごくごくあっさりとした内部レイアウト。
このキーレイアウトが使い易いのどうなのか今のところまだ使い込んでいないのでわかりません。 |
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基盤上のシルク印刷
86 を西暦とするのは無理があります。 86年はまだATの時代ですしこういう形状はまだ出ていません。 中華民国暦86年だとすると
西暦1997年となりますので、この基板は1997年に新たに作られたものということでしょう。 (2006.09.27加筆・訂正) |
ちなみに下部ケースに製造刻印があるのですが
、12月 30日 の日付だけで 他には A/B/C
の刻印があり 矢印は A を示しています。 Rev なのか
年表す略号なのかは不明。
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基盤裏のパターンはシンプル。
各スイッチには Enter やら Shift や
該当キーが示されています。
尚、この日本語版の基盤は英語版と若干異なり、D-SUB
コネクタ用の配線パターンやランドが見られません。
D-SUBコネクタ用の取り付け窓は実は筐体の方には英語版・日本語版いずれにもそのまま残っておりプラ製の蓋で覆われています。
( mousefanサイトの英語版84FXはType-II系の簡易偽軸ですが D-SUBコネクタも実装しています) |
少しばかりヤ〜な予感 |
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スイッチ取り付けはご覧の通りで、約半数のスイッチのリードの片方が折り曲げられています(
画像赤枠)。
青枠のスイッチは細工無しにそのままハンダ付けされています。
何故
こういうことを書くのかというと、今回購入の一番の理由は
「自分だけの
MCK-89S 製作」
にあるわけでして、リードを倒しこんだハンダ付けなんてのは作戦遂行上
ヒジョーに具合が悪い....
簡易ALPSスイッチ
( 参照 Mousefanサイト
簡易黒軸
)
以前は Mousefanサイトで 「簡易軸 I
」と記されていたように思うのですが、現在は単に「簡易」とだけ記されています。
出現の順序はどうあれ他と区別するために今後このスイッチを当サイトでは
「簡易 I」 と呼ぶことにします。 |
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ORTEK 製の同系列ミニキーボードでは
ALPSロゴ無しでスイッチ内部構造が若干異なる MCK-84FX
がありますが、此方は ALPS
ロゴ付きです。
ケース上面の短辺側にスリットはありません。
参考 mousefanサイト
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簡易 I の特徴は
接点側の軸と接するバネの触手が1本に簡素化されている点にあります。
接点構造も簡素化されています。
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上部ハウジングは接点部の構造の変化に合わせて仕切り壁が入るなど
旧来のALPSスイッチケ−スとは異なります。
タクタイルバネは画像が切れていますが
旧来品と大きく変わるところはありません。
コイルスプリングは 巻き数10、全長
12mm
で、材質は旧来品と異なるようで、表面仕上げというかメッキそのものも違うようで表面に艶あるいは輝きがありません。 |
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元となった 84キー英語版
は XT/AT
切り替え機能があったようで下部ケースの角度調整足の横にその記載と
切り替えSWへのアクセス窓が設けられています。
もちろん本機ではその機能は省かれています。 |
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鋼板にマウントされたスイッチ。
スペース、変換、左SHIFT、 ENTER
の各キーはスタビラーザーロッド付き。
下の基盤との間隔は... ふむ....充分 |
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ケーブルの引き出しはえらく簡単
もう少しガッチリ固定して欲しい。
内部にタイラップが見えますが基盤に固定しているわけでもなく、不用意にケーブルを引っ張ったりするとよろしくない。 |
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こちらが
オリジナル品に付属していた
D-SUBコネクタ部分を覆う蓋。
新たに成型型を起こすのではなく既存品を流用して蓋を取り付けるという合理性。
それとも元の型で造り過ぎたのか.... |
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Taiwan Strongman社 による Filco のCherry
SW採用 ミニキーボード ( リニア、
あるいはクリック )も
\8,000前後ですから本物のメカニカルとしては低価格ではありますが、
更にその半額で入手できるこのキーボードはなかなかのお買い得だと思います......
[Home]、 [End] そして [ Ctrl ]、 [Caps Lock]
のポジションに違和感を感じなければ....
多少の軸動作の硬さは
スムースエイドという便利グッズがありますし、
やる気があれば
更に変身させることだって可能なのです。 メカニカル派で且つ
MADなあなたの手元に是非1本、お勧めのキーボードです。
upload 2004. 08.14
2006.09.27 民国暦について訂正
2014.01.29 関連リンク訂正
やる気のあるあなたへ...
To be continued to the Part II
関連サイト ( 順不同 )
NEOTEC
; MCK-89S
Mousefan
; MCK-84FX
SOHO
Pastral ; こだわりギア>鍵盤群
魅惑の鍵盤(Keyboard
Maniacs ) ; MCK-84
英語版の古いタイプ
Hama's
Homepage ; 我が愛しのキーボードたち
英語版 MCK-86
Extended II
のダンパー付きクリーム軸換装
+ノンクリックリニア
走風釜
; FFILCO
FKB-89J改造機 陶芸家による改造記で
防振・防音を施しています。
鋼板表側に貼るという手もあったのですね。
探せば他にもいろいろ出てきそうです。
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