DTK  Computer Inc.,

Model NO. MBK-1013

AT/XT switchable
Coiled cable with an DIN/AT Plug

SMK Switch/Round White Slider
FCC ID : F825K4SPK102

( Cherry MX/Blue version )

Zeos KB-6251同様用薄型のキーボードですがこちらはさほど小型化を意識したという感じはありません。   デザインは一風変わっていて、 盤面はほぼまっ平らで前縁・後縁はすっぱり切り落とされていますが、先に書いたように薄型ですから設置時は盤面の傾斜と相まって前縁が切り落とされたことによって位置が高すぎて手のひらに当たるという事はありません。   両サイドは曲面で構成されています。

上: すっぱり切り落とされた感じの 前縁

左: やや淡白な印象の平板なトップ

 

 

FCC認証日による1991年というとそこいらじゅう ALPS スイッチという頃ですが、本機はALPSスイッチではなく Monterey社のキーボードで用いられている 非ALPS青軸角型スイッチ ( top page はこちら )の亜種、あるいは元ではないかと思われるものを使用しています。 
感触としては ALPS 白軸よりクリック音が大きく且つ明るく開放的です。 戻りの時にたわんだ板バネが押し戻すような感触を感じますのでとてもはっきりしたクリックタイプのスイッチといえますが、クリック音が大きいのとスタビライザが組み込まれたキーの雑音が大きいので高速打鍵派には向いていないのではないかと思います....つまり早い話しが速く叩くとうるさく感じる....

丸軸という事がプラスに作用していて、使い込まれている割には引っかかりやガタ付き等はありません。

プラスチック部材は Zeos キーボードよりは少し厚めで多少は強度も稼いでいます。  加えて底部カバーの凹型構造もあってネジレには強くなっています。
基板そのものは全体的に小振りな造りで、Zeos並の小型化も可能なサイズですが、キーボードとしては軽量化を図りつつ充分な強度を確保できる構造を取り、トータルバランスを重視した上で無理な小型化にはこだわらなかったという感じです。

基板とスイッチ固定プレートはほぼ同サイズ。 下部ケースは Apple 拡張のような形状として四方に余裕がある。 このバスタブ状の形状とわずかなリブ、ケーブルガイドがネジレに強い構造を作り出しているのでしょう。

 

キートップは浸透印刷 (たぶん ) シルク印刷uでトップの肉厚は厚からず薄からずというところ。

キートップはCherry MX スイッチ流用可能。

スイッチ ケース形状が Montereyなどの非ALPS青軸角型スイッチ と酷似していることがわかります。

 KEY TOPはなかなかのできで肌触りがとてもよろしいです。 単に使い込まれて磨耗しただけとも言います。

文字は細身でシンプル。アクが強くなくて良いと思います。
尚、全てのキーが黒一色となっています。

 

 

スイッチ取り付けは金属板ではなくプラスチックのベースが使用されています。

 

Back Space が長くなっていてPipe/Back Slash キーは下部の Ctrl とAltの間に移動しています。 左側の同じ位置は無刻印ですが、打鍵すると右と一緒で pipe/back slash と同じく (日本語モードだと ) [\] を返してきます。

 

スタビライザーは一般的な横一直線ではなくL字に加工されています。 効果が高い反面、プラスチックのスイッチ取り付けプレートにあたり カタカタ と余計な音を立てる要因となっています。  ちなみこのプレート自体は '91 8月製造のようです

 

ロゴはちょっとだけ凝っていて文字部分はわずかに厚みがあり細かい掘り込みのヘアーラインになっていて、シルバーで飾られています。  ロゴ右側のDTKロゴは逆に dtk を掘り込んでいます。 またこのプレート自体がボディに使用されているプラスチックとは色・材質ともに少し違っています。  残念ながら初期状態からは程遠い現状です。

 

FCC ID 検索では 番号の末尾に A/S/C の 3種がリストされますが、 本機は何故か いずれのサフィクスも記されておりません。 剥がされたラベル跡がありますのでそちらのほうにサブモデル形式で記載されていたのかもしれません。
 認証そのものは
  A; 10/16/1991
  C; 08/22/1991
  S; 09/18/1991
となっています。 DTK Computer社は USはカリフォルニアの所在であったようです。

本品そのものは スイッチ取り付けプレートは 1991年8月の刻印があり、TOP COVERの刻印は西暦が 95 と 96の境目、月日は5月26日となっておりいまひとつ不明確です。

月は5月でいいのでしょうが、 製造年は '95なのか '96なのか不明。
いずれにしても 認証日からかなり隔たりがあり、変化がめまぐるしいPCの世界でそれほど有名とも思われないこのK/Bが延々と製造されたとは考え難いのですが....

 

 


さて、本機の一番の特徴であると思われるスイッチですが.....私には分解できません。
私が最も使用する頻度が少ない F3 キーの基盤端子ハンダを吸い取り、無理やり引き抜いて眺め回しましたが、いったいどこをどうやれば内部にアクセスできるかさっぱりわかりません。 ついでになぶっている最中にスイッチリードを2本とも根元から折ってしまいました。 F3 キーは見るも無残な姿になり MouseFan 管理者さんからドツカレてしまいそうな悲惨なスイッチをこさえてしまいました。  人柱になり得なかった中途半端な分解で悔しいのですが、無理にカットしたりするとキーボードとしての外形すら保てなくなるので分解は諦めました。
このスイッチの分解は MouseFanさんか Qwertersさんでないと無理そう。

というわけで 画像のみ 4連発。  右下画像でスイッチ裏の SMK ロゴが見える

これが仮に板バネであったりすると非常に面白いのですが....

2004.02.02追記
Mouse Fan の管理者さんに分解方法をご教示いただきなんとかケースを分解することが出きました。  結論からいうと板バネは仕込まれておりません。  パーツがひしゃげているので戻りのクリックについてはまともなスイッチをもうひとつ分解した上で検討してみます。 画像はその時にでも。
ク、クヤシイイ...

2004.02.05 スイッチ内部画像追加 (接点部は壊れたので含まれません)

 1. 底が四角の丸軸 とバネ
    右はタクタイル用バネ

 

2. 右が接点側、左がタクタイル側

3. 上ケース内部、接点用のバーが一部残っている

4. 軸とタクタイルバネを納めた様子 #1

5. 軸とタクタイルバネを納めた様子 #2  6. 上下動のコイルバネを納めた様子

2. の軸左側タクタイルバネの接する部分を扁平構造とする事により、押しと戻りでクリックを発生するようになっているものと思われる。

 

珍しく後姿など



Cherry MX switch Blue slider ( Click Tactile ) version
こちら

Last update 2005.05.29

 

 

 

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