DELL  AT101 

 FCC ID  GYI3PVAT101
DELL P/N  43197

ALPS Pink Slider/Soft Tactile
Coiled cable, PS/2 Plug 
MFG DATE; DEC. 1990

MADE IN USA

 

通称 Big Foot ( ...って、これは日本での略称らしいですけど...)。
フニャフニャオンリーだと思っていたDELLが実は486の頃から ALPS SW を採用したこのモデルや、日本向けの SK-D100M を扱っていたなどつい最近まで知りませんでした。  同じ ALPS SWとはいうものの最近の賑やかなカチャカチャキーボードとはレベルが違い加えてピンク軸は更に良好というので是非欲しかったのですがなんとか入手することができました。 

 

 

新ロゴはかの国では " Drunken E " ( 酔いどれE とでもいいましょうか ) などと揶揄されますが、こちら旧ロゴはキーボード全体の大きさからするとちょっと力強さに欠けるような感じがしないでもありませんが、繊細なPINK軸スイッチに似合っているのかもしれません。

 

 

 

やや青みがかったインクが使用されており、字体も細めでスッキリとしています。

 

比較のため新ロゴAT101の Scroll Lock のキートップを並べてみました。

新ロゴの方は更に細めの字体になっており、加えてインクもややグレー (というか茶系というか )がかった色に変わっています。

 

キートップ

左: 新ロゴSILITEK製 29858
右: 旧ロゴ(本機)

旧ロゴは古きよき時代の肉厚構造です。
スイッチハウジングと当たる部分も異なります。

 

キートップ表面
左: 新ロゴSILITEK製 29858
右: 旧ロゴ(本機)

インクの違いがこちらの画像でもよくわかります。


スイッチまわり

ご承知のようにピンク軸のSOFT TACTILEスイッチです。 とても滑らかで戻りの際の軽微なクリック音が特徴として上げられます。スムーズであること, 文字通り優しいタクタイル感はとても素晴らしいものだと思います。

軸色の違いによるオレンジ軸スイッチとの特性の違いについて正直なところ私は明確にその違いを感じることができません。 また戻りの際 の「音」についても実際に 打鍵している時、キーひとつずつについて戻りの軽微な音を感じる余裕はないので私は 「チッ」が出ようが出まいがあまりこだわっておりません。 底突き音は APPL 拡張 (オレンジ軸、 同じくダンパー無し )のやや低いトーンの底突き音に比べると多少明るめという感じがしますが、あちらがよくてこちらはダメというわけでもなくそれぞれに魅力的です。  

 

タクタイルバネ上部( 画像では下のほうになる)には クリック用の突部がありません。 


 

FCC 申請の GYI は ALPS Electric USA ということでラベル表示も一応 MADE IN USA となっています。 

背面ラベル

本モデル 43197 は一連の DELL AT-101シリーズでも古い部類に入るようでFCC認証は1988年 1月7日となっていますが、入手品はパネル裏面の刻印によれば1990年12月末製造のようです ( トップパネル裏面では 12月18日、 底面の刻印は 12月17日 )。  


基板上の目視できる範囲には 製造箇所/年月を示す 印刷は見当たらず、 14140 とは基板そのものが異なるようです。

 

SGI のベージュボディ 9500829 も遜色無いキーボードだと思うのですが何故か14140 までのDELL 旧ロゴAT-101のほうがとても評価が高く、このあたりは私にはまだよくわかりません。 

右側が照明の加減で黄色く見えますが焼けて居るわけではありません。といっても説得力がないですね。 


参考
新ロゴAT-101W( SILITEK製 ) 黒軸ALPSスイッチ との比較


AT101 ( NEW )


AT101 ( OLD )

ハウジング上部ケースは同じもののようにみえますが、ALPSロゴが微妙に異なり、ピンク軸より黒軸の方がロゴの字体が太くなっています。 ( L あるいは P の縦線で比較すると違いがわかります。 ) という事は両者は 型 あるいは製造工場が異なるという事でしょう....。
手元の91年製造のSILITEK社製キーボードで用いられている白軸スイッチ(クリック)、同じく '91年製の NORTHGATE OMNIKEY 白軸はPINKと同じでやや細身のロゴが用いられています。

 

AT101W ( NEW )

AT101 ( OLD )

スライダは黒とピンクに大きな違いは認められません。

AT101W ( NEW )

AT101 ( OLD )

内部アッセンブリも違いはないように見えます。 もっともスイッチバネを分解したわけではないのでそこに違いがないとも限りませんけど...。

 


DELL AT-101系全般での注意点

ALPS製、SILITEK製にこだわらず上下ボディを固定するネジ受け根元のプラスチックが薄くなっており構造的に弱くなっている。 同様に基板の位置を固定するポストも根元が弱く、度重なる開閉で折れてしまうことが多い。
売り飛ばすために現状維持を考えるなら話しは別ですがそうでなければエポキシなどでガッチリ固めてやった方がいいのではないかと思います。 
SILITEK製の29858 はというとネジを緩める際にニャント引きちぎれてしまいましたのでSILITEKのほうは構造的な問題に加えて更にプラスチックの材質がよろしくないのだろうと思う次第です。

分解する時は底面の5個のネジを緩めた後、後部の爪 2箇所をリリースしてやる必要があります。 上下の隙間からマイナスドライバを差し込んでツメを押し込む方法もありますが、これだとケースに傷をつけたりしますので適当な木製の治具をこさえて爪の溝にあてがって押し込むと良いでしょう (....と教わりました ^^; )

 この隙間にドライバを差込みたくなりますが...

こちらの方に割箸を加工した物をあてがった方が傷もつきませんし楽に解除できます。 


AT-101のP/N については NOGUJYU さんのKeyboard Mania詳しいデータ があります。 

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