ALPS Leaf Spring Switch

 
前期型と後期型
 

旧記事は PS/55ページ内の 5576-001前期型と後期型 にあります。

557-001 並びに 002 は基盤構造前期型と後期型ではその基板構造が異なり、スイッチも同様に取り付け方法にマイナーな変更が認められます。  スイッチの接点構造そのものは同一ですが スイッチ取り付け用鉄板への取り付け方が前期型ではロック機構なし、後期型は他のALPS角軸系と同様のロックが組み込まれています。

加えて前期型ではスイッチユニットを頑丈に固定するために 位置決め用のPIN2個と太いJUMPER板がスイッチ内部を貫通して基板にハンダ付けされています。  これによりキートップを引き抜く際に接点部のリードに損傷を与えないようになっています。

スイッチの接点構造そのものあるいは、軸構造は前期型と後期型では同じですが、鉄板への取り付け方法が両者ではまるで異なりますので、少なからず打鍵感に違いがあるのではないかと思います。  

 

002の基板構造の違い  ( 001 も同様です。 )

上:前期型 基板と鉄板が密着している
下:後期型  基板と鉄板の間に隙間がある。  
拡大画像有り

上: 後期型
下: 前期型
筐体も前期型と後期型では多少異なり流用はできない。


スイッチの違い

左: 前期型  ( P70/P75鍵盤も含む )

右: 後期型

外枠部分が異なり、旧型は台座ごと鉄板の上に乗せる構造。 001/002の場合旧型の鉄板と基板は密着していますから一般的に言うところのPCB Mountという形式に相当します。
後期方は鉄板に押し込む際のストッパーとなる外枠があります。


前期型内部
右側に太いスイッチ固定用JUMPER有り

 

後期型内部
JUMPER兼用固定バーは無い

接点部 ピン2本 + JUMPER兼用固定Pピン2本。
更に中央部両端に位置固定用突起が2個

 

 接点リード2本のみ

 

後期型の外枠部分

鉄板に落とし込んで下からロックがかかるようになっている。

 

 

接点構造

サンプルは旧型の接点部ですが新旧で特に違いはないと思われます。

樹脂パーツ部分は角軸系と大きな違いはないようです。

@ 板バネが座屈して 左の樹脂パーツのアームを押し下げ、
A 中央の接点板を押し下げる。
B 中央の接点板が下部接点に接触しスイッチがONになる。
上下の接点部は薄いセパレーターで 絶縁されています。

 

上画像の中央の接点板裏面

 

基板裏面

旧型002の基板裏面。 (  表面は鉄板に張り付いているので確認できません )。

この画像から JUMPER並びにダイオードの片側の銅箔パターンは先に繋がっておらず、 表側にも銅箔パターンが処理された両面基板であろうと推察できます。
よってスイッチ内の貫通板は単なるJUMPERというより スイッチ固定用の足と考えた方が理屈に合っていると思われます。

例によって朝令暮改
各ランドはいずれかのラインに繋がって基板表面にパターンは存在しないようです。 つまり裏面のみの一層基板か?
とするとやはり最初の推測どおり 「 JUMPER を兼ねた スイッチ固定用金具 」というのが正解のようです。    2004.12.08   

 

 

 

旧型001
基板パターンは 旧型002と見かけはかなり異なっていますが、パターンの引き回しが違うだけ。

旧型001
こちらもダイオードの片側がどこにも繋がっておらず、表面に銅箔パターンがあると考えられる。

シッカリ繋がっている  ^^;
60番の上下ランドはスイッチ固定ピンの穴にハンダを盛っているだけで、上の12番の上下ランドと同じ

 

スイッチの最大の弱点は.....材質がもろい
古くなると軸外枠が横からの力で壊れやすくなるのは 新旧共に同じ。  保管には注意しましょう。

2004.12.05
2014.01.04 フォントサイズ変更 誤字修正

 

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