5576-001/002/003 における S/N の制限
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01/C01 を除く 0001/002/003 キーボードには一部の
PS/55で使用する際の制限事項 があり、
一部のS/N品
(正しくは EC No. 品 )は不具合が発生します。
表現はいろいろありますが、PS/55 のパンフレットやブローシャーには以下のように記載されています。
以下の製造番号のキーボードは使用できません。
5576-001 S/N 99-69887以前、 および 99-90000 から 90849まで
5576-002 S/N 99-19323以前、 および 99-90000 から 90109まで
5576-003 S/N 99-A5976以前
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このシリアルナンバーの最初の 99 は製造国(あるいは製造工場、地
)を示す番号で、この部分が仮に 97 である場合は対象品ではありません。
肝心なのは 99である事とそれに続く
" - "以降の5桁の番号です。 加えて
この番号には MES と FRU の2種があり、上記であれば xxxxx 以前 となっている番号が
MESで、 " 90000から xxxxxx " という方が FRU に相当します。
より明確なのは EC
No. による判別で、それによれば
"... 必ず、正しい E/Cレベル および S/N番号の鍵盤にてご使用ください..."
となっており、問題の起こる EC レベルはというと
5576-001 ; A27299、 C13321
5576-002 ; A27345、 341578
5576-003 ; A27689 |
尚、発生する問題はというと
5576-001
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システム起動時に 「306」エラーが発生
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5576-002
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起動時、始動、英語DOS および日本語DOSの英語モードで「*」が
「&」に文字化け
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5576-003
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DOS/V日本語モードおよび日本語OS/2モードで 「 (
」 が 「 ) 」に、 「 )
」が 「 ? 」に、「 +
」が「  ̄ 」に文字化け
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全ての機種で確認したわけではありませんがマニュアル・パンフ類の発行時期と製品流通時期を見てみると、以下のようになるのではないかと思われます。
問題が発生する機種
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5530-S/V/W/L ( この表記に T と U は含まれていません )
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486系DESK TOPモデル ( 5551-W, 5551-N/Y、 5551-R/L、 5560-W/W2/N
)
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5580 全機種、 8595 ( となると たぶん 9595も )
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5538
システムガイドに表記は見られないが、実際に制限付きEC の 5576-001を接続すると
キーボードエラーは出ないが、正しく認識されていないようで Win NT スタートの
Ctrl + Alt + Delete すら効かない。ちなみに適合品の 002 は問題無し。 非適合の
003 でも起動はOK
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その他の機種
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5576-002/003 の場合は「使えなくはない」 わけですが、5576-001 の306エラーは該当するPS/55で使用することはできない、という事になります。
ちなみに 非適合EC の 5576-001が手許にありますが、互換機では何ら問題はありませんが、パンフの記載の通り PS/55 5551-N/5551-R に単独で接続したろころ
000306
のキーボードエラーを表示してシステムはストップしてしまいました。
いずれにしても PS/55
でこれらのキーボードを運用するという環境は非常に限られていると思いますし、
このページをご覧になっている圧倒的多数の皆さんのPC環境はWindows98以降のWindows
PCでしょうから、
5576キーボードのS/N制限事項は忘れてしまって差し付かえないでしょう。
Japanese
PS/2、 IBM PS/55 5576セクションより
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